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秀才だが融通は利かず?  可部新長官の手腕やいかに
  7月20日就任した国税庁の可部哲生長官の手腕に注目が集まっている。財務省きっての秀才として知られる一方、改革派として鳴らした藤井健志前長官と比べて「手堅すぎる」との評もある。新型コロナウイルス禍の影響で社会経済の不確実性が高まる中、どこまで独自色を出せるかが問われることになる。
 可部氏は東大法学部を卒業後、1985年に入省。主に主計局畑を歩み、花形とされる厚生労働担当主計官や主計局次長などを務めたほか、大臣官房総括審議官など要職も歴任し、18年7月から理財局長を務めた。将来の事務次官候補として有力視され、今夏の人事で「次官待ちポスト」の主計局長に就くとの見方が専らだった。
 それだけに今回の人事は「融通が利かず良くも悪くも政治家に媚びない性格」(財務省幹部)が何らか影響した可能性も。ポスト安倍の最右翼とされた自民党の岸田文雄政調会長の妹を妻に持つだけに、このところの岸田氏の求心力低下を結びつける向きもある。
 いずれにせよ、20日の就任記者会見で可部氏自身が「税務を取り巻く環境はコロナ対応など様々な新しい課題を抱えている」と述べたように、今年はコロナの影響を受けた場合は申告期限が延長できるなど特別な運用がされているほか、不正が見つかることの多い飲食店などの業種が軒並み厳しい経営を強いられるなど通常のような税務調査は難しい。
 また、前任の藤井氏は18年7月、前任の佐川宣寿氏が財務省の決裁文書改ざん問題で辞任したのを受けて緊急登板した後、マイナンバーの活用や国税総合管理システムの刷新などに尽力した。「藤井体制で国税庁改革が一気に進んだ」(財務省OB)と評価が高い。可部氏ならではの手腕でどこまで国税庁をリードできるのか、さっそく正念場だ。